政治的なキャスティングは必ずバレます。そしてそれは断言出来ますが、作品にプラスになることは無い。絶対にです。
※政治的な内容が含まれるので苦手な方は最後だけ読んでください。
タイトルはSHIROBAKO14話で音響監督である稲浪良和氏が口にした言葉。
ここ近年の洋画観ていると、キャスティングに限らずキャラクターの役回りやシーンの作り方などの部分で、ホワイトウォッシュや性別比への配慮がみられて、稲浪氏の言った意味でなく本当の意味で政治的なキャスティングがおこなわれていると感じるときが多い。それと気づいてしまうとやり場の無いモヤモヤした感情が生まれるから、俺が気づかないようにもっと上手にやってほしい。
ちなみに、このセリフ本来の意味であるアニメ映画で主要キャラを本業でない人に任せるようなパターンは、昔は嫌で仕方なかったが最近はやっている人がそれなりに上手いことと、映画の萌えに寄せていない絵柄には合っていると感じるおかげで、実はそこまで気にしていない。
※愚痴おわり
稲浪氏の元ネタにもなっている岩浪美和氏が音響監督を務めたガールズ&パンツァー最終章第2話が今週末から公開中!
岩浪氏自ら出向いてスクリーン毎に音響を調整した映画館も要チェック!
2019年5月に観た映画
毎月の習慣にしていきたい
バースデー・ワンダーランド
《クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲》の監督がやるって事をウリにしてた作品。めっちゃ眠くなって開始20分から60分の間は相当ウトウトしてた。
系統としては《星を追う子ども/Children who Chase Lost Voices from Deep Below》とかと同じなんだけど、そもそも子どもが異世界冒険してちょっと成長して帰ってくる映画で面白かったやつが思い浮かばないよ… この作品にしかない良いところみたいなところもないし評判悪いのは残当。
名探偵ピカチュウ/Pokemon Detective Pikachu
観る1週間前まではスルーするつもりだったけど上映時間がちょうどよかったのとライアン・レイノルズのピカチュウがどんなもんなのか興味はあったので観た。
名探偵ピカチュウがもともとどんな作品なのか知らないけど、少なくとも映画はミステリーではなかった。何言ってもネタバレになる感がすごくて、ポケモンの見た目の話しかできない。
フサフサ系 よく見るとリアルな目をうまく漫画的な表現にしてる。かわいい。
ツルツル系 肌感が生々しくて正直ちょっときもち悪い。
アベンジャーズ/エンドゲーム/Avengers: Endgame
4月も観たけど吹き替えでもう1回観ようと思って行った、んだけどチケット発券してから字幕なことに気づいた(前回が立川シネマシティの極上爆音上映で今回がTOHOシネマズ新宿のDOLBY ATMOSなので差別化はできてる)。
二つの音響の差は正直言ってよくわからなかった。爆音上映に慣れすぎてよっぽどの爆発や発砲シーンでもない限り、爆音上映だと意識しないというのが一点。もう一点が全ての劇場がDOLBY ATMOSではないからDOLBY ATMOS前提のシーンがほとんどないという所(寄り道だけど3D上映が始まってからしばらくはこのカット3D映え意識してるなってシーンがあったけど最近減ったと思う)。バカ耳だけどバカ耳のせいだけじゃない。
その後吹き替えでまた観た。がっつりセリフ変わってて草。アメコミみたいな日本人が通じないであろう小ネタが多い映画は、吹き替えではセリフに反映されてないケースも多いみたいだから耳をこらしながら字幕で観たほうが良さげ。
シャザム!/SHAZAM!
スースクくらいしか観たことないDCEUの作品。予告観た時のつまらなそうさに反して面白かった。 今までDCの作風は暗い印象があって避けてきたけど今後こんなノリの作品があるようならまた観たい。
ヒーロー物は大抵コミックのヒーローが存在しない世界観でそんな世界のヒーロー像はどうなるんだろうと思っていたけど実際DCのヒーローがいてグッズ化されているっていうのがいいすね(スパイダーバースもそんな感じだった)。
NFLチームフィラデルフィアイーグルスファンなので舞台がフィラデルフィアなところも良い。
レプリカズ/REPLICAS
キアヌ・リーブス演じる生物学者が家族を失い、代わりに禁止されている家族のクローンを作っちゃう話。キアヌが一生倫理的に間違ったことを選択し続けるのは観てて面白い。ただ、結構ご都合というかガバガバ感はある。重めのテーマを扱っている割にそこの葛藤とかはあんまりなくて残念。ブレードランナーが観たかった訳ではないけど、どうせなら葛藤しろよ。
シン・ゴジラ
立川シネマシティで極上爆音上映やってたので観てきた。今後もゴジラの新作やるたびに復刻してほしい。
この映画に関しては全てがプラスに感じてしまう。セリフが棒読みとか早口で聞き取れないとかそれがいいのにって感じてしまうくらいには調教されてる。
プロメア/PROMARE
公開から間もないし見る予定の人も多いだろうから多くは語れないけど、グレンラガンとキルラキル好きなら観たほうがいい(好きなら初めから観る気でいるだろうけど)。逆に観てない人は置いてきぼり食らう可能性はある。
ちなみに切り株マンと一緒に観に行きました。
GODZILLA ゴジラ/Godzilla
2作目前の復習に行ってきた。正直1作目はゴジラの顔出るまで1時間、火吹くのは本当に最後くらいと焦らしすぎなのと人間ドラマパートが微妙で好みじゃないが、2作目は人間ドラマスクナメ怪獣プロレスマシマシらしいので楽しみ。
終わりに
5月はエンドゲーム、ゴジラとすでに観た作品を何度も観てしまった。あと、6月はゴジラ、MIB、ガルパン、X-MEN、スパイダーマンと気になる続編があるので毎週映画館通うことになりそう。何かおすすめあったら教えてください。
2019年4月に観た映画
このブログがいかにメモ帳かということを示すための記事。
先月俺が観た映画を振り返る。
バトルシップ/BATTLESHIP
一部界隈で絶大な支持を受けている作品が最寄りの立川シネマシティで爆音上映ってことで行ってきた。
正直な感想はうーんて感じ。頭空っぽにして細けえことはいいんだよ!って気持ちでみるべきなんだろうけど、ツッコミに回ってしまった。地球に来れるくらいの技術あるわりに弱かったり、脅威判定ガバガバだったり、流石に敵が粗末すぎるよ…
絵の力は強いから、ガバに寛容な人向け。
バイス/Vice
アメリカって映画でこんなことやっていいんか。
存命の副大統領が主役の話。見てるこっちが引いてしまうほどの悪事を副大統領がやってることをまざまざと見せつけられる。作り手のノリも日本にはない感じで結構感情を揺さぶられる。
スパイダーマン:スパイダーバース/Spider-Man: Into The Spider-Verse
3月にも行ってるけど4月も観に行ったので。
何度も観たからわかるってのもあるんだろうけど、伏線というほどじゃない意趣返しがたくさんあってそれが最高にイカしてる。このシーンがあとで効いてくるんだよなってのが多くて、観るたびに目が離せなくなる。
劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜
好きなアニメでも挙げてたユーフォの続編。
久美子が活躍姿を観たかった俺としてはかなり満足できる作品。ネタバレを避けて良かったシーンを挙げるとオーディションのくだりで泣いた。ちなみに俺が映画館で泣いたのは今回除いて3回で、1回目は《劇場版 響けユーフォニアム〜届けたいメロディ〜》、2回目は《ギフテッド/gifted》、3回目《劇場版 響けユーフォニアム〜届けたいメロディ〜》。ユーフォに限っては涙腺よわよわおじさん。
不満な点を挙げるなら2年生編を一本の映画でやるわけで絶対的な尺が足りてない、あと、京アニが作った映画だと思って作画の期待値は高かったんだけどそれ程でもない、の2点。
TVアニメでもう一回しっかりやって3年生編もやってくれ〜 nukesakuRequest
アベンジャーズ/エンドゲーム/Avengers: Endgame
MCU作品ほとんど観たことなかったけどこれを観るために公開までの1ヶ月で《アントマン/Ant-Man》、《アントマン&ワスプ/Ant-Man and the Wasp》、《ブラックパンサー/Black Panther》以外の作品を一気見した(アントマンは多分だけど観た方が良かった)(個人的に一番好きだったのは《スパイダーマン ホームカミング/Spider-Man: Homecoming》)。
流石集大成ってだけあってグッとくるシーンが多い。シリーズ通しての伏線?というか小ネタの回収みたいなやつのエモさったらない。ネタバレ解禁されてるけど積極的にするもんでもないし書ける事がない。
とりあえず未視聴の作品観てもう一度は観るつもり。
終わりに
今年は良作ぞろいで映画館に例年よりよく行ってる。5月今の所観る予定なのは《シャザム!/Shazam!》、《名探偵ピカチュウ/Pokémon: Detective Pikachu》、《プロメア/Promare》、《ゴジラ キング・オブ・モンスターズ/Godzilla: King of the Monsters》。何か他におすすめあったら教えてください。
平成振り返り 〜個人的に印象的だったアニメを羅列する〜
KonCha。 Twitchのnukesaku配信でやってた平成ナンバーワンアニメ漫画を決める企画を見て、自分の中の印象に残ったアニメについて語りたくなったので徒然書いていこうと思う。
そんなに数は挙げない上に唐突な自分語りも入ってくるマジモンのチラシ裏のメモになってるのであしからず。
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
当時デジモンにかなりハマってた覚えがある。ただ、それ以降振り返る手段がなかったためにアニメ本編の内容についてはほぼ覚えていない。ぼくらのウォーゲーム!に限っては何度か見てるから内容をそれなりに覚えてて、今見ても鳥肌モノ。
この作品の特徴は何と言っても上映時間が40分であるということだと思う(当時のアニメは同時上映で2本立てが多かったよね)。それでも物足りなさは全然なくて観ていてピンチの時はマジで絶望するし、何よりオメガモンのカッコよさに痺れる。
近年、映画を作るという自慰行為に耽っている細田守監督の最高傑作はこれ。
天元突破グレンラガン
流石に説明不要の作品。
平成のアニメナンバーワンを多数決で決めるならアンチも少ないしこれが勝つと思ってた(蓋を開けてみたら平成の漫画+ポケモンの戦いになっていて割とすぐ敗退した)。
俺はリアルタイムでは見てなくてニコ生での何度目かの一挙放送でオタクなら一般教養だしまあ見とくか〜みたいな感じで見て、まんまと感動した(エヴァ見たときもそんな感じだった)。実際にグレンラガンのセリフはネットでよく見かけるしそういう意味でも見てよかった。
「自分を信じるな!俺を信じろ!お前を信じる俺を信じろ!」←このセリフはなんかもう普遍的に使われてるというか要は言いたいことはこれでしょ?みたいなセリフよくある(シャニマスでも誰かのエピソードであったよね)。
氷菓
珍しく原作を買ったし、聖地巡礼に岐阜県高山市まで行った(君の名は。の聖地でもあるのでそこも回った)。
主要キャラ4人全員可愛くて魅力的っていうのもあるけど、この作品で何より好きなのが見終わった後になぜだかすごく負けた気がするところ。ミステリー要素のカタルシスのそうだったのかーって感じとオチの後味の悪さが持ち味。これもまた青春て感じがする(こんな青春ミリも送ってないが)。京アニなのもあってセリフなしの表情芝居も素晴らしく、そういうところを見返して新たな発見がある良作。
俺もほうたるになりたいだけの人生だった。
この作者の満願て短編集もミステリーなんだけど本当に後味が悪くて素晴らしい。
ガンダムビルドファイターズ
正直なところガンダムはSEEDとDESTINYと00とオルフェンズしか見てないから細かいネタとかは知らずに見てた。後腐れなくロボットでバトルできるって素晴らしい。
15話のW主人公のうち操縦担当のレイジの師匠であるところのリカルド・フェリーニ戦がマジで神回。好きなTVアニメ1話だけ選べって言われたらこれを選ぶ。好きだけどネタバレが過ぎるからあんまり語れないな?
スペース☆ダンディ
毎話作風が変わるオムニバス?的な作品。どの回もそこそこ面白いんだけど5話のアデリー(CV花澤香菜)が出る回が特に好き。
おじさんと少女って組み合わせがたまらなく好き。良質なおじミーツガールを求めてそれっぽい洋画が出るとよく劇場に足を運んでいる。
SHIROBAKO
俺が水島努を信じてる理由。
リアルタイムで見てて1クールで綺麗に終わったな〜って思ったら最終回じゃなくて2クール目大丈夫?これ以上のエンディングある?って思った覚えがある。そんな心配は杞憂に終わった。
昔はフィクションは個人的にはそれぞれのキャラクターにベストを尽くした上での結果じゃないと納得できないタチだったけど(敵味方問わず舐めプしてそのせいで逆転とか許せなかった)、この作品のキャラはどうしようもない奴もいるけど、奴らなりのベストを尽くしていると感じた。中堅アニメ製作会社に完璧超人が集結しているわけもなく、ベスト尽くしても結局のところトラブルは起こってしまうって構造になってて誰もヘイトを買うことなくピンチが訪れるし、カタルシスが生まれるところが素晴らしい。
アイマスが映画になるって聞いた時、アニメ本編を通して成長した765プロのだれかがトラブルを起こすってことが考えられなくて、でもそれなくして物語として盛り上がるもの作れるの?って危惧してたけど(劇場版で足引っ張る味方を別に配置してた)、製作中の劇場版SHIROBAKOの場合は、そもそもアニメを通して各々成長してはいても決して精鋭部隊というわけではないからどうせトラブルは起こるしヘイト集めるキャラが生まれずに済むようになってるから誰かのキャラの株が下がるんじゃないかと心配する事なくて割と安心して待ってられる。
放送直後の頃は武蔵境がチャリ圏内だったからよく聖地巡って早朝からドーナツ買うために並んだりしてた。
響け!ユーフォニアム
部活の人事面のゴタゴタとかクッソ面倒くさいところまで描いた高校吹奏楽部を題材とした作品(原作は読んでない)。俺は高校時代帰宅部で大学でしか大所帯の部活した事ないから高校の部活の雰囲気がどんなもんなのかは知らないけど、多感な時期に辞める辞めないだのいう話になったら、相当イライラしそう。
ユーフォニアム担当の主人公の1年 黄前久美子と同じくユーフォのミステリアスな3年 田中あすかが好きだからその二人にフォーカスした2期の総集編である《劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜》がめっちゃ好きで初めて映画館で泣いた。一方で2期の映画ではカットされた2年生のくだりがほんっとうに面倒で苦手すぎる。
リアルタイムで見てた時はあすか先輩カッケーって思ってたけど、去年見返したらあすかも結構ガキだなって思い、俺も年をとったことを実感した。
公開中の《劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜》も最高だから見ような。
余談だけど、リアルの大学の先輩と話してた時にあすかを先輩呼びしたら「高校生に先輩とかきっしょ」って言われた。うるせえ!俺は常に主人公と同じ目線で作品を見てるんだよ!!主人公にとって先輩なら俺にとってもそうなんだよ!!!お姉さんキャラには年下でいることが最低限の礼儀だろうが!!!!
終わりに
ユーフォを見ろ 劇場で見れるうちに見ろ 音楽ものは劇場で見れるうちに見ないと損だぞ